センター試験では電卓を使うことができない(当たり前ですね)ので、標準偏差を求めるために平方根を自力で計算しなくてはなりません。平方根の近似計算にはいくつかの方法があります。ここでは3つの方法を紹介するので参考にして下さい。
ここでは、を例に平方根の近似計算を説明します。
方法1
という大小関係に注目します。
ルートの中の数の差を取ると
200−196=4
225−200=25
となりますので、は14にとても近そうです。
そこで、,,…と順番に計算していきます。
200をオーバーしたのでここでストップします。
これにより
であることが分かり、小数第一位まで確定しました。
同様の手順を繰り返し、小数第二位を確定します。
200−198.81=1.19
201.64−200=1.64
となりますので、は14.1にやや近そうです。
そこで、,,…と順番に計算していきます。
200をオーバーしたのでここでストップします。
これにより
であることが分かり、小数第二位まで確定しました。
以上より
となります。
方法2
であることを知っていれば、次のように計算することもできます。
語呂合わせ
一桁の素数の平方根の近似値は覚えてしまうとよいでしょう。
一夜一夜に人見ごろ
人並みに奢れや
富士山麓オウム鳴く
菜に虫いない
参考:「語呂合わせ」(Wikipedia)
これらを利用することで、例えばのように合成数(2つ以上の素数の積で表すことができる自然数)の平方根も近似値を計算することができます。ただし、のような2桁以上の素数やそれの合成数の平方根はこの方法では求めることができませんので、方法1や開平法を用いて計算しましょう。
開平法
ここでは説明を省略します。興味のある方は「筆算による開平法」(Wikipedia)などを参照して下さい。